HugoとGitHubでObsidianで書いたメモを公開してみた

はじめに 今回はGit管理しているObsidianのVault内ドキュメントの一部をHugoというSSG(静的サイトジェネレータ)を用いてGitHub Pagesへ無料で自動公開する仕組みを構築してみました🎵 対象読者 Obsidian等でマークダウン記事をGitHubで管理している人向け ブログとして公開したい記事がある人向け 無料で公開したい人向け 書いた記事を自動で公開できるようにしたい人向け macOSユーザ向け 他OSとの違いはHugoのインストール方法程度ですので、他OSユーザーも参考になるかと思います。 対応動機 ObsidianのVault(記事を管理しているディレクトリ)はGitHubのPrivateリポジトリで管理しています。以下のディレクトリ構造のように、便宜上技術系ドキュメントと日記をひとつのVaultで管理しているので、技術系ドキュメント(docs/public)のみを公開する方法を模索していました。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ├── .git/ # git ├── .obsidian/ # Obsidianの設定 ├── diary/ # 日記 ├── docs/ # 技術系ドキュメント │ └public # 成果物 │ └draft # 下書き ├── assets/ # 画像や資料アセット(docs用) ├── LICENSE # リポジトリのライセンスファイル └── README.md # リポジトリのREADMEファイル ちなみにObsidianの「ファイルとリンク」の設定は以下のとおりです。ウィキリンクなどObsidian固有の機能はオフにし、画像や資料ファイルは全てassetsフォルダへ集約しています。 設定項目 設定値 新規作成するリンクの形式 ファイルに対する相対パス [[ウィキリンク]]を使用 OFF 新規添付ファイルの作成場所 以下で指定されたフォルダ 添付ファイルフォルダのパス assets SSGにHugoを選んだ理由は好みのテーマがあったからです。GitHub Pagesが公式でサポートしているJekyllを使用した方が公開手順は減ります。 ...

2025年8月20日 · 4 分 · shindy

Obsidian環境構築

はじめに 最近Obsidianで日記だったり技術系のドキュメントを執筆していて、今後もこのツールにお世話になりそうなので構築方法をメモとして残します。以降、採用理由等の記載により前置きが長いため、具体的な手順だけ確認したい場合はこちらへお進みください。 Obsidianって何 ひとこと で言うと、「Markdownベースのノート管理ツール」。そのほかの特徴は以下のとおり。とにかく便利。 ノートは通常、ローカルに保存されるけど、ユーザの好みによってクラウドと同期したり、Git管理等のカスタマイズもできる。 クロスプラットフォームだから、OSを気にせず使える ノートを管理するフォルダのようなもの(保管庫)をVaultと読んでいる Vault内のノートの関連性を可視化(グラフビュー)できる コミュニティプラグイン(有志が作ったプラグイン)がとにかく有能で豊富 何でObsidian使ってんの 自分の好きな形式でメモが残せて、マインドマップも使えるから使ってる。具体的には Markdownを書くのが楽しいから Markdownの記法についてはこちら エディタに直接画像を貼り付けられるから Canvasで自分の思考を可視化・整理できるから UIがシンプルでわかりやすいから ローカルファーストで自分のデータを自分で管理できるから(Git管理したかった) 会員登録不要で無料で使えるから ローカルLLMを動かせるから 他の競合ツールも調査しましたが、ObsidianはVS Code、OneNote、draw.ioの利点を兼ね備えており、無料で自分の求める機能が全て実現できると判断しました。 何の媒体使ってるの M3 MacBook … メイン(執筆、閲覧用途) iPad mini 6gen … サブ(微修正、閲覧用途) iPhone 15 … サブ(閲覧、微修正用途) 構築手順 Obsidianのインストール Obsidianの公式サイトでインストーラを入手してインストールします。 brewコマンドもからインストールできます。 1 brew install --cask obsidian Vaultの作成 Obsidianを開いて「保管庫を新規作成する」の「作成」を押下します。 「保管庫の名称」に任意のVault名(リポジトリ名なので英数字)、「ロケーション」にVaultの格納先を指定し、「作成」を押下します。 Welcomeページが開いたらVaultの作成は完了です。 Gitのインストール 今回はGitHubでノートをバージョン管理したいので Gitの公式サイトからインストーラを入手してインストールします。 他にもObsidian公式でクラウド保存する有料サービスや、iCloudでも保存する機能、 DropBox等クラウドサービスと同期するプラグインもあるので、この辺は自分の用途や好みに合わせてください。 brewコマンドもからインストールできます。 1 brew install git 作成したVault内のファイルをGitの追跡対象にする Gitをインストールした以下のコマンドで先ほど作成したVault内のファイルをGitの追跡対象として追加します。 1 2 3 4 5 6 7 8 # 新規Vaultに移動 cd [Vaultのあるパス] # git初期化 git init . # GitHubユーザ名登録 git config user.name [GitHubユーザ名] # GitHubメールアドレス登録 git config user.email [GitHubメールアドレス] GitHubのユーザとメールアドレスのデフォルト値を設定する(git initの度に設定するのが面倒な)場合は --globalオプションを付与してください。 ...

2025年7月21日 · 2 分 · shindy